沼のほとりから

色々な沼から。ドメイン変更しました。

moon 感想(前編)

この記事について

noteに書いていたものを移行した記事です。
元記事はいつか削除します。
元記事: https://note.com/mkichi/n/nb0df5621c313
元記事投稿日時: 2020/06/20 14:06
以下から本文が始まります。

はじめに

クリアしてから1ヶ月ほど経ってしまった…
moonを知ったのは山本さほさんの「無慈悲な8bit」でした。
知った当時はプレステでしか発売されておらず、伝説的なゲームとあってソフト自体の値段も高騰していたので、とりあえずやりたいゲームリストに追加しておきました。プレステも持っていないですし。
去年の夏くらいだったと思います。
Nintendo DirectでSwitchでの発売が発表されて「あの伝説的なゲームがSwitchで…!?」と驚きと喜びがありました。
発売と同時にダウンロードしましたが、風花雪月をプレイしていたため、半年以上寝かせてしまいました…
クリア後は「なんとも形容しがたいゲームだな…」と思っています。
と同時にmoonを思い出のゲームとして語れる人はなんだか羨ましいなとも思います。
ここからネタバレを含んだ感想になりますので、未プレイの方はご注意ください。

はじまり

少年がテレビゲームをしている場面から始まります。
ゲームの内容はいわゆるRPG
始まりの場面からラスボスとのバトルまで進んだところで、母親らしき人の「ゲームなんかやめて、早く寝なさい」という声で少年は寝室に向かいます。
ところが消したはずのテレビが点き、覗き込むとテレビに吸い込まれてしまいます。
先ほどまで遊んでいたRPGのゲームの世界に吸い込まれたようです。
少年の姿はゲームの中の人たちには見えない様子。
その世界では、勇者が月を食べたドラゴンを倒しに行っているようです。
ただその勇者はめちゃくちゃガラが悪いというか横柄な感じです。
お店の引き出しを勝手に開けたり、犬を追い回したり…
こんなのが勇者?と思ってしまいますね。

おばあちゃんの家

話の都合上、少年の名前を「ミズキチ」とします。
探索しているうちに、ある家にたどり着きます。
その家ではおばあちゃんと犬が暮らしています。
おばあちゃんに話しかけると「ミズキチかい…?」と言葉をかけられます。
街の人々にも話を聞いていくと、どうやらミズキチはおばあちゃんの孫で、孫はもう死んでいるそうです。
操作している主人公が死んでいるのか…やば設定だな…と思いました…
おばあちゃんにおつかいを頼まれます。
パン屋さんでパンを買ってきてほしいそう。
街のパン屋さんに行くとクロワッサンと食パンがあったので、食パンを買って帰りました。
おばあちゃんに食パンを渡すと、ゲームオーバーになりました(!?)
え!?食パンじゃなくてクロワッサンだった!?と思ったのですが、
まだ勝手がわからず、エネルギー切れになっただけでした。
ミズキチは「ラブ」がエネルギー源で、「ラブ」が切れると動けなくなってしまうそうです。
「ラブ」のレベルが上がると活動時間を伸ばすことができます。
そのためには「ラブ」を集めないといけません。
集め方は二つ。
勇者が倒していったと思われる動物たちを"Catch"することで助けていく方法。
依頼を受けたり人々の話を聞く方法。
少年ミズキチはラブを集める旅に出ます。

フローレンスさんとの出会い

動物を助けたり、人々を助けたりしながらミズキチはラブを集めます。
その中でフローレンスさんというおじいさんに出会います。
最初に出会ったその晩にいつもとは違う夢を見るのですが、まじのまじで怖かったです…
街の人や登場人物たちが鳥かごに閉じ込められていて、「たすけて」と話しかけてきます。
フローレンスさんは「扉を開けるんだ」と言ってきます。
まだ会ったことのないドラゴンも助けを求めて話しかけてきます。
この夢がかなり早回しでサイケデリックな感じで、恐怖を煽ってきます。
今までの平和なmoonはどこ…
フローレンスさんの話に戻ります。
彼は登場の仕方、見た目からしてかなりやばそうな人なのですが、どうやら迷い込んだゲームの中の世界と現実世界について何か知っているようです。
彼はホームグラウンドであるキノコの森で「こちらで死ぬとあちらで生まれる」「あちらの世界の音が聞こえる」といったことを話してくれます。
また主人公のことは「みずきち」と呼んでいます。
ん?孫はカタカナで、この少年は孫ではなくて別の人間で、「みずきち」なのか?
とプレイヤーである私は混乱し始めます。
実は他にも主人公のことをひらがなで呼ぶ人たちがいます。
・街にいる物知りな鳥、ヨシダ
・東の果ての山猫軒の店主とバイトの女の子
マッドサイエンティスト、ヘイガー博士
なぜこの人たちが「みずきち」と呼んでくるのかは後ほど。

アメリカン・ハウス

ラブを集める旅は続き、アメリカンなお家にたどり着きます。
そこではアメリカンな夫婦と娘が暮らしています。
娘はギガーという動物をペロゴンといって可愛がっているのですが、勇者が現れてペロゴンに攻撃し始めます。
なんとか勇者の攻撃を食い止め、勇者は去って行きました。
どうやら勇者はオープニングのRPGの通りに進んでいるようです。
この後勇者の足跡はしばらく追えなくなりました。

テクノポリス

勇者の後が追えなくなったので、ある依頼をこなそうとマッドサイエンティストのヘイガー博士のもとを訪ねます。
ヘイガー博士の研究所を探索していると、うっかり別の場所にワープしてしまいました。
テクノポリス
「心がない」「人間ではない」と自称するリーマンたち。
リーマンたちの充電をするロボット。
現実世界への風刺っぽいな…
もしくは現実世界の一部がムーンワールドのここに現れてしまっているのかな…
ここにも勇者はおらず、とりあえずラブを集めて元の場所に戻ることにしました。

なかなか具にたどり着かないおにぎり

ここまで進めてきましたが、まだあんまり面白さがわからない状態でした。
戦闘もないのでクエストばかりみたいな感じというんでしょうか…
次に何をすべきかもあまり明示されず、真相に迫るといった気配もあまりなく、なかなか具にたどり着かないおにぎりみたいだなという印象でした。
伝説的なゲームをあんまり楽しめてない自分にちょっと落ち込んだりもしました。
今となっては、そこも含めてアンチRPGなのかな〜と思います。
ちなみにこのゲーム、フィールドではほとんど音楽が流れません。
自分でMD(Moon Disk)を買ったり、手に入れたりして音楽を流すことができます。
本編でなかなか楽しめない状態だったので、MDショップでMDを買って遊んだりしていました。
後編に続く。